診療時間・休診日
診療時間
午前 09:00~12:00
午後 15:00~18:00
※午前の診察の受付は11:30までです。
ご注意ください。
休診日
月曜日、祝祭日、日曜午後
日曜日は隔週で終日休診
診療対象
- ウサギ、フェレット、チンチラ、モルモット、フクロモモンガ、デグー、ハリネズミ、小鳥などのエキゾチックペットの診察も行います。
- その他の爬虫類、両生類、大型鳥類など特殊な動物にも可能な限り対応いたしますが、一度来院前にお問い合わせをお願いいたします。
一般内科
一般内科とは、人でいう「なんか調子悪い」「カゼぎみかな…」と思ったときに最初に受診して、お薬を処方してもらうところです。何でも相談できる、いわゆるかかりつけのお医者さんです。
動物病院では、診察して考えられる原因から「消化器科」「泌尿器科」「耳鼻科」など、何を治療しなければいけないかをはっきりさせます。人のお医者さんは患者さんを診察したら、必要に応じて専門の病院を紹介することがありますよね。獣医さんは人ほど専門分野が分かれていないので、様々な症状のペットをその病院だけで治療することが多くあります(もちろん他院を紹介することもあります)。
「うちの子、なんか調子悪そうだな…」と思われたらまず病院へ。自分の判断で、人用の薬などは絶対に与えないでください。ワンちゃん、猫ちゃんには毒になることがあります。動物病院に行き、どう調子が悪いのかお気づきのことは何でも教えてください。悪いのがどこなのか知るために、その情報はとても大切です。
外科
外科は人だと「整形外科」「美容外科」などが有名ですね。内科がお薬を使って治療を進めるのに対して、外科は手術を行い、物理的に悪いものを取り除いたり、壊れた部分を直したりして、治療をおこないます。
ペットに美容外科はほとんどありませんが、整形外科の手術が必要になることは多いです。トイプードルやポメラニアンなどが椅子から飛び降りて足の骨折、外飼いの猫ちゃんの交通事故による骨盤骨折などがあります。そのほかの外科手術としては、腫瘍を切り取ったり、飲み込んでしまったオモチャをお腹を開けて取り出したり、膀胱の中にできた石を取り除くなど、様々なシチュエーションがあります。
当院でも様々な外科手術が可能です。ただし、その病気の内容や、その子の状態によってはもっと設備が整った病院で手術をするほうが良い場合もあります。その場合は大学病院などの二次病院にご紹介しています。
手術をする、というのはその子にとってもご家族にとっても一大事だと思います。ご家族の方に少しでも安心してもらえるように、常にその子にとって一番良い環境で治療を受けられるよう、一緒に考えていきますので、まずはご相談ください。
皮膚科
皮膚病は、ペットの場合人に比べて多くみられます。その症状は様々です。「かゆみ」「脱毛」「ふけ」「しっしん」「赤くなる」などなど。かゆみがある場合は、ペットが手加減なしにかいてしまうので出血することもあります。ずっとかゆみが続くのはとてもストレスがたまるので、少しでも早く治療をはじめ、不快感を取り除いてあげることが大切です。
皮膚病の治療はその原因次第で変わりますが、一言に皮膚の病気といってもその原因も様々です。その子の体質、細菌やカビの感染、外部寄生虫(ノミ・マダニなど)、アレルギー、ホルモンの病気、時には腫瘍などなど…。
そのため、飲み薬や塗り薬といった治療だけでなく、感染を疑うなら皮膚の検査、ホルモンの病気を疑うなら血液の検査、腫瘍を疑うなら皮膚の一部を採取する検査など、必要に応じた検査をしないと解決に至らないこともあります。それくらい皮膚の診断は奥が深く、難しいのです。
また、皮膚の病気は人にうつるものもあります。ノミなどの外部寄生虫が一番わかりやすいですね。最悪の場合、人にうつるだけでなく、家の中に巣を作って大繁殖される恐れすらあります。細菌やカビでも人にうつるものがあります。
「うちの子なんかずっとかゆそうにしてる…」ペットは毛が生えているので、皮膚トラブルを見つけるのが遅れることがあります。気づいたときに病院に行きましょう。
耳鼻科
耳鼻科を受診する症状としては「鼻水」「鼻血」「咳」「耳の痛み」などがありますね。これは人の場合ですが、まったくそのままペットにも当てはまります。
ワンちゃんで多い耳トラブルは外耳炎です。耳の中で細菌やカビが増え、強いかゆみをともないます。耳あかを調べ、原因に応じた洗浄液、外用薬、内服薬を使って治療します。また、両耳に起きている場合、何度も繰り返す場合は、アレルギーなどの基礎疾患が隠れていることがあり、慎重な検査と治療が必要です。
鼻水の原因は様々ですが、その一つに歯周病があります。歯石がたまり、増えてしまった細菌が鼻で悪さをするためです。歯石を取り除き、口腔ケアを日常的におこなうことで治療します。そのほかの耳鼻科トラブルの原因の一例としては、鼻腔内の感染症や腫瘍、心臓や肺の疾患などが挙げられます。
ペットの病気は気づいたときには進行していることが多いので、早めに連れてくることが大切です。特に鼻に関連した病気である場合、においがわからなくなり食欲が落ちてしまうことがあります。そうすると、体全体の体力が落ちてしまうので、病気からの回復が遅れたり、お薬を飲むのが難しくなったりします。ワンちゃんも猫ちゃんも、あまり目は良くないといわれています。耳や鼻はそのかわりに発達した大切な器官ですので、異常が見られた場合は早めに来院してください。
血液内科
血液内科では、白血球、赤血球、血小板といった体の中の血球成分の異常について、その原因を調べて原因に見合った適切な治療をおこないます。
その中でも特に多いのは貧血です。貧血を起こすと、人と同様にふらついたり、疲れやすくなったり、呼吸が早くなったりします。しかし、人と違って言葉で不調を訴えてくれないのでどうしても発見が遅れ、見つかった時には命の危機が迫っていることが多いです。また、人では鉄不足による貧血が多いですが、ペットの貧血の原因は感染症、免疫の病気、骨髄の病気、ホルモンの病気、腫瘍からの出血など様々で、サプリメントを飲ませるだけで治ってしまうことはほとんどありません。気になる症状があれば、まずご相談ください。
また、他の病院で「血液検査結果をもらったけれど、どう解釈したらよいか分からない…」という方も、お気軽にご来院ください。
※当院では、重度の貧血が見つかった子に対して、献血に協力していただけるドナー犬を募集しています。ドナー登録にご協力いただいたワンちゃんには、当院から感謝の気持ちとしまして、健康診断などのサービスをおこなっています。詳しくはスタッフまでおたずねください。
腫瘍科
腫瘍というと聞きなれませんが、「できもの」「しこり」「がん」といった言葉はだれしも聞いたことがあるのではないでしょうか。腫瘍とは、体の細胞が過剰に増えたり、形を変えて体に悪さをするようになってしまったものを言います。その原因も危険度も様々です。体の中にできた腫瘍はなかなか気づくのは難しいかもしれません。でも体の外なら、毎日触れ合っていると気づくことができます。「こんなしこり、前からあったかな…?」気づいたら早めに病院を受診しましょう。それは毛穴が詰まってできたものかもしれないし、悪性腫瘍の可能性もあります。
人の腫瘍が高齢の方に多く発生するのと同じで、高齢なペットでも腫瘍が多くみられます。腫瘍が原因で、生活に支障が出ることもあります。それを「もう年だから…」とあきらめてしまう飼い主さんもおられます。でも病院で相談してもらえれば必ずしも治療ではなく、少しでも生活の質を上げるお手伝いができるかもしれません。病院は治療を強制するところではありません。「今、この子に何がしてあげられるだろう?」一人で悩まず、相談できる場所として動物病院があることを知っておいてください。
当院の獣医師は、日本獣医がん学会の腫瘍科認定医を取得しています。詳しくはこちら。
消化器科
消化器のトラブルとして多いのは「食欲不振」「嘔吐」「下痢」などですね。4足歩行の動物は、消化器が横並びのため、人よりも吐きやすいと言われています。しかし「毎週のように吐く」「急に吐き始めてもう3回目」など、頻度が多い場合や突然始まった嘔吐は明らかに異常です。
嘔吐と言ってもその原因はさまざまで「消化管が荒れている」「異物が詰まった」「中毒物質を食べた」「寄生虫がいる」「ほかの病気が原因で気持ちが悪い」などなど。そのため「吐いている」それだけで原因を特定することは難しく、必要な検査をして原因を突き止めていくことになります。特に「突然なんども嘔吐しはじめた」場合や「ぐったりしている」場合は危険性が高いことが多く、命にかかわるので急いで病院へ行ってください。
人の場合でもうんちの形に個人差があるのと同様に、さほど健康に問題がないのにうんちがゆるめ、ということはペットでもあります。しかし、嘔吐と同様に様々な原因が考えられるため、体に問題がないことをチェックしておく必要はあります。特に子犬、子猫の場合は様子を見てはいけません。まだ体が丈夫でない子犬や子猫は短い期間でも下痢で命を落とすことがあります。
ペットでも「たかが下痢、嘔吐」と油断しないよう、くれぐれも気を付けてください。
泌尿器科
「トイレじゃないところでおしっこをする」「排尿回数が増えた」「赤いおしっこが出てる」「おしっこが出てない!」泌尿器トラブルとは、尿にかかわる問題のことです。中でもダントツに危険性が高いのは「おしっこが出てない」こと。便秘でうんちが数日でなくてもすぐ命にかかわるわけではありません。しかし尿が1-2日出ないと命にかかわる状態になります。それくらい毎日尿が出ることは大切なのです。
尿は血液をもとに腎臓で作られ、尿管を通って膀胱にたまり、尿道を通って排出されます。そのため、尿のトラブルの原因を探すためには、尿そのものの検査、腎臓、膀胱などに異常がないかの画像検査、血液に異常がないか検査をしたりします。その結果わかることも様々で、食生活が原因で膀胱に結石ができていた、老化で腎臓が弱っていた、ストレスで膀胱炎になっていた、などなど。
尿がうまくできないことは、ペットと飼い主さん両方にとって一大事です。お早めに来院されることをおすすめします。また、来院されるときは尿の検査をする可能性があるので、可能であれば尿をお持ちいただくか、なるべく尿をしないように(直前のお散歩を避けるなど)してご来院ください。
歯科
「うちの子の息がくさい」「口がにおう」ペットがある程度年を重ねると、多くの飼い主さんがこんな悩みを持つようになります。その原因は人と同じで歯石や歯周病によるものです(厳密には口の中のpHが人とは違ったり、虫歯にはなりにくいなどの違いがあります)。ペットには歯を磨く習慣がない子が多いので、口のトラブルは非常に多いです。「におい」に関するトラブルが多いのはもちろん、悪化すると「ご飯をポロポロこぼしながら食べる」「いつも片側だけで噛んでる」というご飯を食べることにも支障が出てきます。さらに悪化すると「あごから膿が出る」「鼻水が止まらない」といった一見歯とは関係なさそうなところまで影響が出ます。これは、歯の根元でたまった膿が、鼻やあごの外に貫通して出てきてしまったものです。
そうなる前に、定期的な歯のメンテナンスを心がけましょう。一番大切なのは毎日歯磨きを繰り返し、習慣にすることです。それでもついてしまう歯石は動物病院できっちり掃除しましょう。本当に悪くなってしまった歯は抜いておかないと、ご飯が食べにくい原因にもなります。膿が出るほど悪化したものは、洗浄して縫合する手術も必要になります。
歯のトラブルは、ペットたちの大切なごはんタイムを嬉しくないものにしてしまいます。いっしょに長くごはんを楽しむために、すでに歯のトラブルがある場合は動物病院でリセットしましょう。もしまだきれいな歯を持っているなら、日々のお手入れで長く維持してあげましょう。「何をしてあげたらいいのかわからない」そんなときも動物病院はお手伝いすることができます。ぜひご相談ください。
循環器科
循環器の「循環」とは血液のながれを指します。そのため、循環器のトラブルとは心臓と血管のトラブルです。人の場合、循環器科にかかるときはめまいや動悸を主訴に来院することがありますが、ペットはそのような症状を自分で訴えることができません。そのためペットの場合、「咳」「散歩で以前より疲れやすい」「呼吸が早い」といった、外から見て明らかにおかしいとわかる症状で来院されることが多いです。しかしこの段階になると、肺にも影響が出ていて、早急に治療を始めないといけないケース、入院治療が必要になるケースが多々あります。心臓や血管の病気の初期に飼い主さんが気付くことは、ペットの場合とても難しいのです。また、心臓の病気は完治することがほとんどなく、お薬で心臓をサポートしながら長く付き合っていくことになります。少しでも早く異常を見つけて、少しでも長く、元気で一緒にいるために、「変だな?」と思われたときはもちろん、ぜひ定期的に病院へ顔を見せにきてください。まだ症状がなくても、体を触ったり、聴診器をあてるだけで、心臓や血管の病気を見つけることができることがあります。
内分泌科
内分泌科では、「ホルモン」を原因とした病気を診察します。ホルモンが原因の病気は多く、ペットで多く見られるものだと糖尿病、甲状腺機能亢進症などがあります。ホルモンは、体の内部を安定した状態に保つ役割を果たしています。そのため、ホルモンの病気になると「普段の生活スタイルが変わった」という形で症状がみられることがあります。例えば「水をたくさん飲むようになった」「おとなしい子だったのが急に活発、怒りやすくなった」といった症状が挙げられます。ホルモンは血液中にも分泌されるため、ホルモンの病気のチェックは血液検査を中心に行います。そしてホルモンの分泌されている量をチェックしながら、お薬を飲むことでホルモンを増やしたり、または分泌を抑えたりしてコントロールします。最初の症状があまり切迫したものではないことも多く、様子見してしまう飼い主さんもおられます。しかしホルモンは血液中に分泌され全身をめぐるため、悪化すると全身に症状が出ることがあります。糖尿病で失明した、などがその例です。ちょっとした変化に気づくことが、その子の健康を守ることにつながります。
眼科
健康な子の目をじっと観察すると、きれいな白目の中に大きめの黒目があり、周囲の風景や光をうつしこんでキラキラしています。ふだんからアイコンタクトをよくとるようにしておくと、目の異常にいち早く気付けるのでおすすめです。ペットの目のトラブルは「涙が多い」「充血している」「目を細めてる、あけられない」「黒目がにごっている」といった症状が多いです。その原因も様々で、ケンカで傷が入ってしまった、逆まつげで傷がついたといったものから、緑内障、白内障という人でも聞くような病名が付くもの、眼球のそばにできた腫瘍が原因のものなどがあります。目には神経がはりめぐらされており、傷が入ったり病気になったりすると強い痛みをともなうことが多いです。
目に神経が入っていて痛みを感じやすい一方で、眼球には血管がほとんどありません。そのため、薬を飲んでも血液中の成分を眼球に届けることが難しく、目薬を使うことが多いです。しかし目薬は目に入ってもしばらくすると排出されてしまいます。そこで一日に何度も目薬をさすことになり、それが大変、と言われる飼い主さんも多いです。動物病院では、目薬の差し方もアドバイスしています。
ペットの視力を長く守るために、異常に気付いたらお早めに動物病院へお連れください。
画像診断科
画像診断の「画像」とは、X線検査で撮影される骨や臓器が写っている白黒の写真や、超音波検査で見られる白黒で写った体内の動画などのことを指します。外から見ただけではわからない、体の内部を観察できるので、病気の診断をするのに非常に役立ちます。
胸のX線検査では肺の中の影や心臓の大きさや食道の異常、お腹のX線検査では消化管の中の異物や腎臓・膀胱の結石など、また骨のX線検査では脱臼や骨折、腫瘍の有無などたくさんの情報が得られます。また正確に大きさを測れるため、妊娠診断で赤ちゃんがお母さんの骨盤を通れるサイズかどうかもチェックできます。
超音波検査は動画でリアルタイムに「今、どのように動いているか?」を確認できます。例えば心臓の動き方をみてどのレベルのどんな心臓病なのかを把握することができます。また、やわらかい臓器の観察に適しているため、胃、腸管、胆のう、肝臓、腎臓、膀胱など多くの臓器の観察が可能です。それらの臓器にできた腫瘍や、構造の異常なども見つけることができます。
脳神経科
脳神経のトラブルが疑われる症状として「けいれん」「ふらつき」「ふるえ」「頭が傾いている」などがあります。人では「脳梗塞」「くも膜化出血」など、病名がついて治療されることが多いですが、ペットできちんと診断名がついたうえで治療が行われることは少ないです。脳の中を詳しく調べるためには、MRI検査が必要になります。MRI検査をご希望の方は二次病院と連携し紹介させていただくことが可能ですが、全身麻酔が必要なこと、検査費用が高額なこと、また県内には設備がないことから、まだまだ一般的ではありません。
MRI検査が実施できない場合は、その子の品種、年齢、症状などから緊急性の評価、可能性の高い病気のリストアップをおこない、お薬を選択し、反応を見ながら、種類を変えたり、増やしたりと、試行錯誤の治療をおこなっていくことになります。
脳の病気は目に見えないため、症状が軽かったり、すぐ収まってしまうと様子を見がちになってしまいます。でもその症状は、命に関わる病気の前兆かも知れません。気になることがありましたら、早めにご相談ください。
行動治療科
ペットに問題行動がある場合、その治療をおこなうことがあります。問題行動とは「夜泣きがひどい」「すぐに手加減なしでかみつく」「過剰に吠えたてる」「分離不安で家具などに破壊行動をする」「マーキング(尿のまき散らし)がひどい」といったものが挙げられます。病院では、ペットの問題行動に関してアドバイスしたり、場合によってはお薬を使ったサポートが可能です。
しかし、問題行動は一朝一夕に解決するものではありません。なぜその行動が起こるのかを理解するための努力をしながら、長ーい時間をかけて解決を目指すことが多いです。ドッグトレーナーや訓練士といった職業の人がこの専門です。
動物病院は、問題行動の専門家ではありませんが、一部の問題行動には実は病気が隠れていることもあります。ホルモンのバランスが崩れて怒りっぽくなっている、実は足に痛みがあるため噛みついてくる、などが挙げられます。その場合はまずは病気、けがの治療が最優先です。
「これは問題行動?それとも実は病気?」悩んだら一度動物病院に相談してみてください。
エキゾチックアニマル科
近年、様々なペットが輸入され、家庭環境に合わせて多様な生き物と暮らせるようになりました。エキゾチックアニマルとは、これまで一般的にペットとして飼育されてきた犬、猫以外の動物のことを言います。ウサギ、ハムスター、小鳥などが多いですが、最近ではハリネズミ、フクロモモンガ、ヒョウモントカゲモドキといった生き物も人気です。多様な生き物と暮らせるようになった一方で、そのペットを的確に診察できる病院は多くありません。
当院では、院長がエキゾチックアニマルの診療で全国的に有名な病院で働いていた経験を活かし、エキゾチックアニマルの診療も受け付けています。
エキゾチックアニマルは多くが被捕食者であり、自分が弱っているところを見せたがりません。そんな動物が様子がおかしい、弱っているときはかなり深刻な状態であることが多いです。エキゾチックアニマルの病気に様子の見過ぎは禁物です。早めに病院を受診しましょう。
当院でのエキゾチックアニマルの診察について詳しくはこちらをご覧ください。
産科・生殖器科
妊娠、出産は人と同じでペットにとっても一大事のイベントですし、健康な子でも母子ともに命にかかわることがあります。当院は24時間体制ではありませんが、出産までのお手伝いをさせて頂くことができます。妊娠診断、頭数の確認や母体・胎仔の健康チェックから、難産の際には分娩補助、帝王切開などが可能です。
また、ペットも去勢手術、避妊手術を受けていない子は、高齢になれば人と同じように生殖器に関連した病気が増えてきます。男の子の場合は精巣腫瘍や、会陰ヘルニア、前立腺肥大など。女の子の場合は子宮蓄膿症、子宮や卵巣、乳腺腫瘍など。中には命に関わる病気となってしまうことも…。手術を受けていない子の体調の変化には特に注意をして、気になることは何でもまずはご相談ください。
麻酔科
ペットの診療に麻酔はつきものです。それは、かならずしも手術に必要だから、というわけではありません。ペットは人の言葉が通じないため、人なら全身麻酔が必要ない処置でも全身麻酔が必要になることが多々あるのです。
例えば歯科処置はどうでしょうか。人なら麻酔なしで歯石を取るのが一般的です。歯と歯ぐきの間、いわゆる歯周ポケットの汚れも少し痛いですが我慢してきれいにしてもらうことができます。
しかしペットはどうでしょう。いきなり病院に連れていかれ、好きでもない人に体が動かないよう抑えられて、口をこじ開けられ、大事な歯をガリガリされるのは恐怖でしかありません。痛みもあるとなったらなおさらです。逃げようともがいて処置台から落ちてけがをする事も、器具が口にあたって出血する事も考えられます。なにより十分な処置ができません。
それを避けるために、ペットが眠っている間にすべてを完璧に済ませ、恐怖を最低限に抑えてあげることが麻酔の大切な役目です。
麻酔にはそれ自体に死亡するリスクが確かにあります。そのリスクはその子の年齢、健康状態により大きく左右されます。麻酔をかけて手術や処置をするべきか、麻酔のリスクを避けるために手術・処置をしないのか。飼い主さんの不安はペットにも伝わります。疑問に思うことは何でも聞いてください。そのうえで、どうすることがその子に一番良いのかを考えていきましょう。